夜明け告げるルーのうた

『夜明け告げるルーのうた』を観る。湯浅政明監督の劇場映画で、『崖の上のポニョ』を想起せざるを得ない題材ではあるけれど、表現としては大震災を経験した後の物語である点が決定的に異なる。どうやら、生者と死者の話であることはよく似ているにして。
例によって画は自在に動いて、しかしここまで動かしながら破綻のないことには驚くほかない。アニメーションでなければあり得ない表現であることは間違いなく、なかなか大したものではあるまいか。