大晦日

30日に横浜に帰省するなり近隣のラーメンを食べに繰り出し、大晦日は洋食屋のスパゲティを食べることを目的として坊やと西口から伊勢佐木町界隈まで歩く。この生き物は今やだいたい食いものを動機として動くものとなっているのだけれど、みなとみらい周辺の開発状況も確認して月日の流れるを知る。
夜は同級生の渋谷くんが制作統括を務めたという紅白歌合戦を律儀に視聴して、近年の紅白的な記号を残しつつ歌曲を中心に正統の歌番組として穏当な構成を実現したバランスに感心する。贔屓目抜きでよく出来ていたのではあるまいか。男女の別への拘らなさが周到に配されていたのにも戦略的な布石の意図を感じるし、NHKアナウンサー司会の存在が「訂正とお詫び」にこそ必要なのだということがわかるハプニングがあったことさえ、全体の設計を感じさせることに寄与していたと思うのである。