『星籠の海』を観る。島田荘司の小説の映像化。こちらの知っている御手洗潔は馬車道の変人の時代までなので、まず脳科学者を自称していることに驚いているのだけれど、福山雅治のガリレオの向こうを張って玉木宏ということであればやりたいことはわからないでもない。同じ役者でテレビドラマも作られているらしいけれど、全く知らなかったのである。島田荘司の小説を読んでいたのも20年以上前なので、この映画の結末が原作に依拠しているのかどうかもわからないけれど、このあまり意味のない荒唐無稽もありうると思えなくもない。ある意味で、島田荘司の小説を映像化するということは、まさにこういうことであり、そのバランスの悪さはよく表現されているのではあるまいか。