トランプの裏の仕事を担ってきたといわれる弁護士のマイケル=コーエンがロシア疑惑の捜査に協力するのではないかという観測が数日前から報じられているけれど、実際にRNCの役職を辞任したとなって、にわかに興味が高まっている。マイケル=コーエンの父親はホロコーストを奇跡的に生き延びたひとで、コーエン自身が移民に対するこのたびの不寛容政策を批判しているのには説得力があり、トランプ大統領から遠ざけられていることを根にもっていたという話があるだけに司法取引に応じる可能性は高いのではないか。
何しろ、くだんの移民政策が出現させた収容所の映像は『THE SIEGE』そのままのインパクトでどんな人間の良心を揺り動かしても不思議はないし、いずれにしても、それをあらかじめ想定することのできない想像力と共感力の乏しさが、この政権を追い込んでいくことになる。