緊迫

Huaweiの副会長がカナダで拘束された件は日産の出来事と重なり、多国籍企業に対して地域国家が牙を剥く反グローバル時代の象徴的事案ともみえるけれど、実際はどこまでいっても国家対国家の争いで、報復が報復を呼ぶ展開が見えるという点で非常に危ないゲームが始まったと憂慮せざるを得ない。この状況下、アメリカの経営者が中国で拘束される事態が起きても不思議はないけれど、実質的に人質を取り合うような状態となればそれはもう米中冷戦というべきなのではないか。もちろん、経済は自然と萎縮していくであろう。