舟を編む

『舟を編む』は好きな映画で、辞書制作という題材も淡々としたロマンスもいいけれど、主人公の馬締が住む早雲荘の佇まいがたまらない。本に埋もれた空間というのは、リドリー=スコットの司令室に通じるフェティッシュな魅力があって至福。書庫ものというジャンルがあってもいいと思ったことである。