防衛大臣が記者団に対し「AH64ヘリの着陸炎上が確認された」「住宅等に落着しているようなので」とコメントしたという報道があって、この短い文章に違和感のある奇妙な表現をよく詰め込むものだと呆れる。撤退を転進と言い換えた空気こそ、歴史からの反省を踏まえて否としてきたものではないのか。だいたい落着に至っては、決着、納得に使う言葉で落下の意味はないのだから「予防的に着陸」と選ぶところのない妄言というほかない。この政権の言葉の扱い方をみていると「本の焼かれるところでは、やがて人が焼かれるようになる」という箴言を思い出す。