西郷どん 最終回

『西郷どん』の最終回を観る。城山の陣地や西郷洞窟を現出させようという意気の伝わる美術は頑張っていると思うけど、西郷その人の最期は伝えられている様子とだいぶ違ってその脚色の意図はどうかという気がしなくもない。このラストシーンには『デビルマン』最終話を思い出したものである。
史実のいろいろは端折られてきたこのドラマで、西郷従道が目黒の洋館を建てたのは鹿児島の一族を呼び寄せるためであることを示唆するセリフがわざわざ入れられていたので、なるほどこの時勢に「無私」の政治家を描こうというのが意図だったかと、今さら了解したのだけれど、さすがに今さら過ぎて当方としてもいろいろ差し控える他ない。