山ひとつ向こうでは降雨レーダーも赤くなっているけれど、降りそうで降らない夕方。本邦の首相が恥ずべき卑劣漢であることは今さら認識するまでもないが、原爆の日に行われた犠牲者の平和祈念式典でのあからさま誠心のなさとそれを糊塗する印象操作をみると、もはや手の込んだ嘘を吐く気さえないというあたりが恐ろしい。あるいは、手の込んだ嘘を吐く能力がないのを自覚したということかもしれないが。
日本の官僚システムは長期政権を想定せずに設計されてきたので、政権交代が見越せないがゆえに言いなりとなり、いわゆる官邸官僚が幅を利かせているということだが、ここまで開き直った政権である以上、事あらば本格的な独裁を目指そうとするのが自然とみえ、『巨大地震はなぜ連鎖するのか』を読んで、とりあえず日本を揺るがす大地震が到来することのないように本気で祈っているところ。