青春ゾンビの帰還

最近では定期更新といえばYouTubeのSUSURU TV.をついつい見てしまうという体たらくで、インターネット滞在時間における映像メディアの侵食と活字文化の凋落という自分史的な変化が起きているのではないかという懸念さえあり、己が価値観からすれば堕落しているという自覚しかない。テキストを主体としたブログへの愛着はこの流れへの橋頭堡であって、ニュースともキュレーションとも一線を画したテキストブログを一定数確保しておくことはKPIにしてもいいくらいだと思っている。
とはいえ、テキストブログなら何でもいいかといえば、もちろん第一に重要なのは自身にとっての気づきと相性であり、適度に更新が行われるという要素も必要で、愛読ブログの数を増やすというのはなかなか大変なことなのである。かつては伊藤計劃『第二位相』の更新を心待ちにしていたものだけれど、もちろん筆者が逝去するということだってある世界だ。『私の時代は終わった。』ももとから頻繁とはいえない更新が、ほぼ年刊と化して、しかし忘れたころに投稿されたりするから油断ならない。
それはともかく、サブカル的分野ではヒコさんの『青春ゾンビ』がことのほか好きで、過去の記事まで遡ることさえあったのだけれど、消息では仕事の内容が変わったという4月あたりから更新が途絶えたので密かに心配をしていた。Twitterでは台湾に出かけたらしいことを知っていたけれど、盆明けにポップカルチャー愛の再確認とあわせブログ再開が宣言されて、安心しつつ謝謝台湾と思ったことである。