あけましておめでとうございます
御節をいただき、朝からお酒も入って、午後は駅前まで散歩。元日から福袋の販売が始まっていて正月休みという感じはまるでない。資本主義はひとびとを常に消費に駆り立てる強烈な圧をもって駆動されている。
夜はNHKで『風雲児たち〜蘭学革命編〜』をみる。前野良沢と杉田玄白を中心とした『解体新書』訳出の経緯を同名のマンガをもとにした三谷幸喜脚本のドラマで、ドイツ語によるクルムスの原書がオランダ語訳を経て本邦の『解体新書』となっている以上に事実からは遠ざかっているに違いないのだけれど、「神経」や「十二指腸」などの訳出経緯そのものの煩悶を取り込みながら、いかにも正月風の質の高いドラマに仕立てている。面白い。