例によって『西郷どん』を観たのだけれど、今週は上野の彰義隊の戦いを半日どころかほんの1-2分で済ませ、北陸戦争で弟の吉二郎が受傷し亡くなるくだりが山場。大村益次郎の出番は都合3分というところだし、長岡藩の河井継之助はセリフの中に名前が登場するだけで、どうもいろいろ残念というほかない。もともと明治維新150年の節目にこの大河ドラマということであれば、今さら西郷吉之助のひととなりではなく、明治維新そのものにフォーカスする物語であるべきではなかったか。肝心の明治維新を端折るのではそもそも企画に問題があると思うのである。