swan song

『CHILDREN OF MEN』で爆弾テロの現場近くに居合わせたクライヴ=オーウェン演じるセオが耳鳴りを訴えるシーンがあって、ジュリアン=ムーアがそれはその周波数を司る聴覚細胞が死んでいく音だと返すのだけれど、卓見と聞えて震撼した覚えがある。真偽は不明。耳鳴りがするたび、そのシーンを思い出すのだけれど、世界の解像度が徐々に失われていくという考え方はいいとして、それにしては耳鳴り自体の周波数は毎度、変わっていないような気がしなくもない。