午前中の予定が空いていたので、朝をゆっくり過ごして悠々と出社したわけだが、『なつぞら』をオンエアで観て、続くあさイチの冒頭、久米宏がゲストで出演していたので、つい観入ってしまう。この時期、体制に忖度してばかりのメディアを批判する意見を開陳することがわかっていて、この人選という点については死せるNHKにまだ残っているスタッフの心意気を感じざるを得ない。
この程度の造反ですら快挙と映る異常な状況に我々は生きている。その空気は戦前の本邦を駆動したものと同質であるに違いなく、「ナチスの手口を真似る」輩が選挙期間にことさら反韓感情を煽る茶番を繰り返しながら、批判的に報じられることさえないのであれば、その手口が有効であるとすら考えるだろう。