そのスタッフが指示への不服従によって大統領から大統領職を護ったといわれるくらい、かの宗主国の大統領には狂人が居座っているというのがコンセンサスだと思うのだけれど、選挙を前にしたイベントとしかいいようのないアジェンダでこれを招致した挙げ句、あれこれ接待の趣向が伝えられるこの国の政治状況の、そのディストピア感はかつてなく高まっている。
一国の繁栄のためにはその国の政策の信用と質が他国の支援よりも大切であるというルービン元財務長官の信条のひとつには、何を当たり前のことを言うのだろうと思ったこともあったけれど、これほどまでに政治と行政の信用が毀損された上、何しろ増税の上、老後は自助が必要とまで言い始める政策不在の状況を前にしては己が不明を恥じざるを得ない。