まほり

本日もまた紛れもなく令和元年吉日というわけで、予約注文していた高田大介の新刊『まほり』を読み始める。「少年は水飛沫の散る苔の砂防堰堤をどうにか登り切って濡れたシャツの裾を絞りながら」から始まる中上健次みたいな文体の厚みで、ミステリを供される幸せを噛み締めつつまず読む。