アトミック・ブロンド

『アトミック・ブロンド』を観る。東西冷戦終結間際のベルリンを舞台にしたスパイアクションで、ほぼ全編がシャーリーズ姐さんのプロモーションビデオのようだけれど、アルフォンソ=キュアロンばりに気合の入った長回しアクションがあったり、『コードネーム U.N.C.L.E.』みたいにカッコいい1980年代が再構成されていてなかなか面白い。シャーリーズ=セロンは半端なところのない役者だけれど、きちんとアクションを見せ場にしているところはやはり立派。
もし存命であればアントン=イェルチンがやっていたであろう印象的な役回りをビル=スカルガルドがやっていて、出番が多いわけではないのだけれどキャラが立っており、如此く世界は回復されると感慨深く思ったことである。