『アースクエイクバード』を観る。1980年代の日本を舞台としたサスペンス。リドリー=スコット製作総指揮という触れ込みなので作中、『ブラック・レイン』の画面が使われたりもするのだけれど、こちらはどちらかというとサイコ・スリラーの類で、『ブラック・レイン』でいえばマイケル=ダグラスが演じたニックを助けるクラブ・ミヤコのホステスが巻き込まれた事件とでもいうか。主人公は始終、陰鬱な顔をして時折、地震が地面を揺るがすのだけれど本筋とはあまり関係なく、どうやら男女の三角関係が事件の核心にあるのだけれど、この機微も妙に黒ずんでまず面白いものではない。雰囲気はわかる、とはいえ。