『シー・ユー・イエスタデイ』を観る。Netflixオリジナルのタイムトラベルもので、SFとしてはよくある仕掛けでありながら、主人公がブルックリンの黒人のハイスクールガールという設定を使って、社会的少数者の感じている居心地の悪さをストーリーの軸にしているあたりが際立っている。こういう結末が可能であるのがNetflixの強みで、劇場映画であれば脚本の段階でNGになっていたに違いない。
トニー=スタークも真っ青の天才高校生が主人公という無理にも細かいことは言わない。超絶科学を駆使した結果、もはやタイムパラドックスの議論も意味なしという話になっているのがジュブナイルっぽいのだけれど、正直言ってどのようにツジツマを合わせようとしているのかよくわからない。