『ドクター・ストレンジ』を観る。この連休、『エンドゲーム』の公開に合わせマーベルの過去作品の棚卸しが各所で行われているはずだが、こちらはだいぶ出遅れているのでまだ『インフィニティ・ウォー』に辿り着いていない。
日本ではほとんど馴染みがないはずのドクター・ストレンジ誕生の物語だけれど、何しろ主役がベネディクト=カンバーバッチなので違和感なく主人公の挫折と再生を見守ろうという気になる。シンプルなストーリーで、魔術世界の不思議映像が盛り沢山なので気楽に眺める分には悪くない。
とはいえ、コミックスでは7年間、修行をして会得した魔術がかなりあっさりと扱えるようになっているので、不思議といえば不思議と見えなくもない。その魔術的才能の根拠が、直観像記憶の才能だけというのもただの受験秀才みたいではないか。それ以上にマッツ様の悪役はただ悪事を働くだけの三下扱いで、こればかりはあんまりだと思ったことである。