『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』を観る。『スター・ウォーズ』の熱心なファンというわけではないけれど外伝好きではあって、『ローグ・ワン』も本編へ接続する流れだけで満足したようなところがある。本作はもちろんハン・ソロその人の語られざる過去というのが触れ込みで、パイロットとしてのアイデンティティを形づくっているといってもいい「ケッセル・ランを12パーセク」というセリフの実像を語ろうという趣向で、ディズニーになってからの企画の冴え具合には唸るほかない。もちろん、チューバッカとの出会いやミレニアム・ファイルコン号をめぐる賭けの顛末もよく消化されており、それどころかHan shot first論争に問答無用とばかり解を与える語り直しでもあって、ジョン=カスダンの脚本はよく出来ているのではないかと思うのである。このひとの『ランド・オブ・ウーマン』は結構、好き。