パシフィック・リム/アップライジング

『パシフィック・リム/アップライジング』を観る。ギレルモ=デル・トロが監督を降板した時点でどういう構想を持っていたのかは知らないが、趣味そのものという雰囲気のあった前作から、本作はあからさまに中国市場を意識した作りとなった印象で、ストーリーとキャスティングはおろか、キラキラとしたCGの見栄えまで『トランスフォーマー』の近作を想起させて、この換骨奪胎は結果として既視感を生んだという点であまりにも商業主義が過ぎるのではあるまいか。
新田真剣佑は『TOKYOドリフト』の北川景子のような扱いで、注意深く観ていないと見逃してしまう。