『ピーターラビット』を観る。マグレガーさんの庭に出かけたピーターラビットのお父さんは捕まってパイにされてしまいましたという衝撃的なエピソードを正面から消化し、ドーナル=グリーソンを敵役に据えて、CGのはずのピターラビットをまったく違和感なく動かし、一体どうなるんだろうという事前の心配を3段階くらい上回るレベルでドタバタのコメディに仕上げているのはまず立派という他ない。
ポーターのファンの熱心なファンの中にこのドタバタが受け入れがたいという向きはあるかもしれないけれど、青いジャケットを着たこのうさぎはピーターラビット以外の何ものにも見えず、不気味の谷という言葉が懐かしいほどに違和感なく生きている。笑いどころも沢山あって、幕間に登場するJWルースター二世のキャラも最高に面白い。これはこれでよろしいのではなかろうか。