『いだてん』を観る。「私物化」というキーワードも飛び出して、特に最終章に入ってからは現実との共振が激しく目が離せない。それもこれも脚本家が正しく、2020の実相を見抜いているからに他ならず、実際がどうあれ、この物語の田畑政治はオリンピックを私利と権力欲のために利用しようとする者に対置されていて、ただそれだけで現在の政治を痛烈に批判することになっている。物語としては滅法面白いのだが、鏡像である現実については薄ら寒いというほかない。
『いだてん』を観る。「私物化」というキーワードも飛び出して、特に最終章に入ってからは現実との共振が激しく目が離せない。それもこれも脚本家が正しく、2020の実相を見抜いているからに他ならず、実際がどうあれ、この物語の田畑政治はオリンピックを私利と権力欲のために利用しようとする者に対置されていて、ただそれだけで現在の政治を痛烈に批判することになっている。物語としては滅法面白いのだが、鏡像である現実については薄ら寒いというほかない。