ボヘミアン・ラブソディ

『ボヘミアン・ラブソディ』を観る。ファルーク=バルサラがフレディを名乗って以降、1985年のライブエイドまで。もともと伝記的映画をそれほど好まないところはあるにして、こちらとしても今さらという感は拭えないのだが、さすがラミ=マレックのフレディ=マーキュリーは違和感を感じさせず、ブライアン=メイも本人かというレベルで、かなり楽しめた。

もちろんモノマネが主眼というわけではなく、終盤、やや線の細さが強めという印象があるフレディが命を燃やし尽くすようなパフォーマンスをするところに向けて話は収束していく。実話に基づくとはいえ、バンドものとしてよくある骨格をもちながらクィーンの物語として成立していることには感心したものである。