ミスター・ガラス

『ミスター・ガラス』を観る。『アンブレイカブル』と『スプリット』から地続きの続編で、M=ナイト・シャマラン監督らしい仕掛けのある物語には既視感もあるにして、看板の期待値に沿った展開ではあって楽しめる。

かねて楽しみにしていた通り、『アンブレイカブル』で子役をやっていたスペンサー=トリート・クラークが19年後に同じ役で出演しているのだからリチャード=リンクレイター監督の『ビフォア・サンセット』の10年も上をいっているのである。というわけで19年ぶりの伏線回収になるのだけれど、だとすればちょっと勿体無い結末という気がしなくもないが、シャマランらしいといえばシャマランらしい。

ジェームズ=マカヴォイの多重人格の演技は『スプリット』に引き続き見どころになっているけれど、サラ=ボールソンの濃い顔が、かなりの部分を持っていった感じがある。