不都合

つい先日、居直りそのものの不遜な態度で問題ないと言っていた当人が、既に公表されている報告書を受理しないと言い始め、相変わらずの定見のなさには呆れる他ない。

その本性が冷酷な者たちが政治を取り仕切っている以上、自助論のロジックそのものは、つい本心が顕れたということに過ぎないと思うのだが、ポピュリズムを手段として権力を維持しようとする者にかかっては、そこに論ずべき問題があるとして結局は先送りとされることになるということを示す好例で、政治はその機能を果たすことなく全ては手遅れとなるに違いない。