文選

新たな元号に安っぽい「安」の字が入らなかっとことについて、まずは慶賀すべきだが、予想されたようにその典拠を国書としたという主張は添えられていて、しかし言下にその『万葉集』は中国の『文選』を参照しているという解説があり、例によって浅はかな人たちの愚かな物言いだけが際立つ。同じ漢字文化のなかで、漢書と国書を対立的に説明することで、この者たちは何がしたいのか。