物証

ホルムズ海峡の事案では、当事者である船舶運用会社が飛行体による攻撃を証言している一方で、米国は不発の吸着式爆弾を回収するイラン船舶の映像を公開するというキナ臭い展開になっている。

deepfakeに感嘆したことのある人間であれば、やけに都合よく収録された暗視カメラの荒い画像が何を映したところで、そもそも信用出来ないと考えてしまうと思うのである。だいたい、作戦行動において不発の爆薬を回収するというリスクの高いプロトコルが定められているなどということがあるだろうか。それが暴発すれば証拠隠滅どころか、回収船そのものが暴露するのだから、示された証拠の意味するところが、そもそもよくわからない。そして、イラク戦争を始めた経緯を考えれば、これが謀略であったとしても全く驚かない。