毎年、8月の最終土曜日は国立天文台野辺山の特別公開日になっているのだけれど、規模の大きな施設公開は今年限りと聞いて何年か振りに南牧村まで出かける。例によって予算厳しい折という話なのだけれど、シャトルバスの運用経費はあるにして、もとより金のかかりそうな展示でもないからには、いよいよこの国の斜陽を感じざるを得ない。世界の成り立ちを解明しようという活動に資源を振り分けることもせず、我々はどこから来てどこへ向かおうというのか。
それはともかく、八ヶ岳を背景に屹立する45m電波望遠鏡は絶景というべきで、ほとんどそれだけでも満足している。