逃避

これまでのやらかしを踏まえれば、NY市場が大荒れというニュースには全く意外性がないどころか、物事の明るい面ばかりを強調してきたストーリーもようやく現実を直視せざるを得なくなったということで、質への逃避はついに金相場をさえ押し上げているみたい。経済と貿易の枠組みの強度を試すかのような所業を重ねるような政権は、市場がリスクを織り込む動きさえ相手のせいにするというのがこれまでの経験則で、貿易戦争と通貨安戦争の果てに実力行使がないのが当面の明るい面という状況なのではあるまいか。