遅かれ早かれ

統計不正にかかわる調査の不正という倫理の機能不全状態にあって、ことが正常に裁かれるのであれば組織的な不正の背景にある政治的な圧力による歪みと、ことを不正でしか糊塗できない現実の露呈によって国の信認は失われるだろう。もし、裁かれないのであれば、ますます増長した政権によって、不正は再生産され、さらに大きな災厄となってこの国に降りかかるに違いない。そもそも、統計にかかわる人員の削減の果て、弱体化した行政システムが止むに止まれず行ったごまかしというのであれば、この国の衰退は速やかにすすんでいくだろう。