ソフト独裁 国会は、国権の最高機関であつて、国の唯一の立法機関であるとは憲法第41条の定めるところだけれど、この内閣が方針としてその質問や要求に誠実に対応しないということを決めたという時点で、この国の熱狂なき独裁はまたしてもその病状をすすめた。 その状況を回避するはずのあらゆるシステムは今や機能していないが、投票行動を歪めるボイコットが阻止された沖縄の件は、やはり大きな意義があったと思うのである。もちろん、投票のみがこの国の病状に対する処方となろう。