ゼロ理論 『生物学探偵セオ・クレイ 森の捕食者』読了。15年くらい前に『サスペクト・ゼロ』という風変わりな映画があって、世間的な評価はイマイチながら、FBIのプロファイラーものと思わせて物語があらぬ方向に進んでいくのがちょっと面白かったのだけれど、これを思い出したものである。邦題の「探偵」からオーソドックスなフーダニットと心得ていると徐々に逸脱して、ついには活劇になるあたりが面白い。すぐにでもハリウッドで映画化されそうな話になっていて、好きな向きにはお勧めできる。