終わらざる夏 8月15日に向けて浅田次郎の『終わらざる夏』を読んでいる。終戦の後、千島列島東端の占守島で起きた帝国陸軍とソ連赤軍との戦闘を題材にした長編小説だけれど、本土決戦に向けた動員に関わる経緯とそれに翻弄される人々の人生から始まる物語は、いちいち泣かせる筆致で抜群にうまい。そんなわけで黙々と読んでいる。