『レディ・プレイヤー1』を観る。スピルバーグの撮った『サマーウォーズ』という感じがしなくもないけれど、なるほどポップカルチャーに対する愛着というものが素直に表出したストーリーとディテールは観ていて楽しく飽きない。こういう引用を可能にしたのは、さすがスピルバーグと思わざるを得ないけれど、『ペンタゴン・ペーパーズ』からの振り幅が大き過ぎてそのことにも感心する。
原作は『ゲームウォーズ』という小説みたいだけれど、2045年を舞台にしているわり、オマージュの対象がゼロ年代あたりにとどまっている設定上の問題をどのように扱っているかはちょっと気になる。2010年以降はサブカル不毛の時代というのであれば、それなりの説得力もあるがゆえ。