Apple TV+で『フォー・オール・マンカインド』の第4話を観る。ここに来て本作のテーマは徐々に前景化しつつある。女性を締め出して来たアポロ計画の語り直しによって、隠しようもない差別を明らかにしていく手並みは素晴らしい。アメリカ初の女性の宇宙飛行士となったコッブの搭乗したアポロ15号が打ち上げられるまで。
それはそうとして、Apple TV+の最新話配信はどうやら週末ということみたい。謎多すぎ。
Apple TV+で『フォー・オール・マンカインド』の第4話を観る。ここに来て本作のテーマは徐々に前景化しつつある。女性を締め出して来たアポロ計画の語り直しによって、隠しようもない差別を明らかにしていく手並みは素晴らしい。アメリカ初の女性の宇宙飛行士となったコッブの搭乗したアポロ15号が打ち上げられるまで。
それはそうとして、Apple TV+の最新話配信はどうやら週末ということみたい。謎多すぎ。
ほとんど切実なニーズがない買い物を時折することがあって、これを世では浪費というに違いないのだけれど、iPad miniで使うキーボードが唐突に欲しくなり、logiのKeys-to-goを買い求める。mini用のSmartKeyboardというものは存在しないので仕方ないことだが、幾度となく表明しているように、そもそもiPadはソフトウェアキーボード派である。
そもそも英字配列のキーボードであることは措くとして、押し込むような感触のキーは慣れれば味を生みそうな奥深さがあって使ってみようかという気分になっている。思えばAppleの純正以外、Windowsで使っているのはロジクールのトラックボールとメカニカルキーボードで、さすが老舗という丁寧な製品は相変わらず好ましくiPad OSとの相性も申し分ない。高いけど。
そんなわけで、Audibleでは今さらハラリの『サピエンス全史』を聴いているのだけれど、生物史のなかでホモ・サピエンスが繰り返してきた暴虐の昏い繰り返しを延々、語られることになるので精神に堪える。人類の祖先が生き延びた風雪をホモ・サピエンスは決して越えることができないだろうと、自明の如く言われるのだけれど、その所業を踏まえればこれは確かにそうに違いない。
このところ本を読む時間がとれないので、Audibleをふたたび利用してみている。シアーシャ=ローナンの『レディ・バード』に、スタインベックの『怒りの葡萄』を聴いていた母娘が朗読のラストで涙し余韻に浸るシーンがあったけれど、なるほど英語文化圏におけるオーディオブックは何しろグラミー賞に部門があるくらいだから、本邦のそれとは全く違う隆盛にあるわけである。
表語文字である漢字による読書を、オーディオブックで代替するのはそもそも原理的な無理があって、両者は全く異なる体験というべきだと思うけれど、何しろ馴れていないので新鮮さはあり、なかなか面白いのでしばらく続けてみるつもり。
『G線上のあなたと私』の第4話を観る。おそらく視聴者のニーズを的確に捉えているのだけれど、本話も後半に中川大志の見せ場をもってくる作法に則ってすすみ、物語は折り返しの印象。今回ももとの漫画を少しだけ立体的にみせるディテールと、感情の振れ幅が盛り込まれていて、相変わらずよくできた脚色になっている。うまい。
『フォー・オール・マンカインド』の第3話を観る。今のところ公開されているのはここまでで、並行世界の宇宙開発計画がソヴィエトに対抗して女性の宇宙飛行士を選抜をすすめることになるエピソード。合間には月面に水らしい痕跡が見つかって、どうやらこの世界線では月面基地の建設とロケット燃料の精製が計画されそうな流れで、話は続く。だんだんと歴史との乖離が明確になってくるあたりが歴史改変SFの面白味というものだけれど、ストーリーの落としどころは皆目、見当がつかず、どこまで続くのか予想もできない。
Amazon Originalの『モダン・ラブ』を観る。ニューヨーク・タイムズのコラムをもとに脚色した全8話の連作形式で、Amazonの威信にかけて手を抜いたところのないドラマなのでついつい視聴がすすむ。『ONCE ダブリンの街角で』のジョン=カーニーが製作総指揮で脚本と監督にも入っており、音楽の要素がなくても、なるほどこの人らしい作品になっている。悪くない。いかにもニューヨークっぽい舞台が選ばれていて、ニューヨーカーならこうは撮るまいというところなのだろうけれど、まずそこがいいと思うのである。