フォー・オール・マンカインド

配信の開始されたApple TV+で『フォー・オール・マンカインド』を観る。第1話の『RED MOON』は、理念を見失ったが故にロシアにしてやられ意気消沈した米国が、修羅場を乗り越えどうにか希望を見出すまで。月到達競争を題材としながら、今日の政治状況を想起させずにはおかないこのストーリーを新たなサービスの初弾として選んだあたりにアップルらしさがあって、なかなかよろしいのではないだろうか。さすがに『ファースト・マン』ほどの完成度はないにして、ドラマとしてもよくできている。

何故かR18+の指定になっているのだけれど、登場人物のタバコの本数による判断ではないかというくらい画面が煙たい。風俗を描くというのもなかなか大変なことである。

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このところネットに距離をおいているせいで、己がエコーチェンバーにも歪みが生じている可能性があるけれど、もしかして世の中的にもBiSHの波がきているのではないかという思わせる観測事実、あるいはシンクロニシティーに打ち震えつつ、新調したAirPods Proで『NON TiE-UP』を聴いている。