時間よ止まれ 『いだてん』を観る。宮藤官九郎本人も顔を出した最終話は、実にクドカンらしい大団円で、2019年をもう締めてもいいかという気になっている。 10月10日の開会式当日が秋晴れの快晴であったことはあらかじめ分かったことではあるけれど、その21年前、土砂降りの学徒出陣式の記憶を重ねバンザイを上書きしようとは、このドラマでなければ語り得ない文脈で、なるほど、絶品というほかない。これこそ、物語の力でなくてなんだろう。面白い、実に面白い。