G線上のあなたと私 第9話 女子力なめんな

『G線上のあなたと私』の第9話を観る。ここに来てストーリーにオリジナルな味付けが強まって、也映子のキャラクターもかなり受け身になっている気がする。「告りました」という原作のくだりがないのは残念とはいえ、中川大志に告白されるというシチュエーションを作ることが製作上の要請であるのもよくわかる。その恍惚と不安のリアリティはきちんと詰められていて、なかなかうまい。次回、最終回がマンガと同じ展開にならないのもまた分かりきったことなので、まずは刮目して待てということであろう。

北河さんが家に帰らず、家出を結構、満喫しちゃうところが好きなんだけど、え、帰っちゃうの?(予告)

炎のランナー

もちろん最終回直前の『いだてん』を観る。「いいか、小役人ども。アメリカに阿って原爆への憎しみを口にしえない者は、世界平和に背を向ける卑怯者だ!」という田畑政治の直截的なセリフの一方で19歳の酒井義則に重荷を背負わせた悔恨を被せたり、コンゴからオリンピックに参加するためだけにやってきた二人の若者を金栗四三と三島に重ねたり、尊いという他ない様々な感情を引き出していくこの虚構は、星野源演じる平沢和重が提案したメディア利用を悪しき意図で利用し、核兵器禁止条約に参加することを頑なに拒否している現実の日本に明確に対置していて今回も震えるような構造を作り出している。

そして前日の雨で深酒をして新橋に泊まったというブルーインパルスの実話まで消化して、次回最終回。

羊と鋼の森

『羊と鋼の森』を観る。本屋大賞を受賞した宮下奈都の同名小説を原作にした2017年の映画。山崎賢人が奇跡の耳も奇跡の指も持ち合わせているわけではない主人公外村を繊細に演じていて鈴木亮平の演じる柳との道行きが見どころのひとつ。舞台装置にどこか『おくりびと』のような印象があって、邦画の王道をいくが如き演出なのだけれど、悪くない。上白石萌音と萌歌が姉妹の役で出演していて、音と歌が名前に入っている姉妹であれば成る程と思う通り、達者なピアノの腕を見せていて感心する。

The Witch 魔女

『The Witch 魔女』を観る。秘密施設から逃げ出し養父母に育てられた娘がどうやら超能力に類する力をもっているという、1970年代の漫画みたいな設定の韓国映画。定番に必要な物語要素がきちんと押さえられていて、後半にかけて主人公の超人的な能力が発現していく緩急の作り方がうまいので126分という尺が実際より短く感じられる。なかなかのものである。

38.7

体温計を使うのもちょっと記憶がないくらい久しぶり。その数字が38.7を指しているとあれば、さすがに寝ていれば治ると開き直るのも心配で近所の診療所に向かう。今日はどうされましたかという問診の段階で速かに隔離されて、結局のところインフルエンザA型の検査結果を貰う。あれま。

風邪?

睡眠を十分にとるという以外の健康の秘訣は持ち合わせていないのだけれど、もう何年も感じたことのない種類の悪寒があって、気合で持ち直すことができるかという瀬戸際にいる、ような気がする。喉の奥がかさかさとした感じもあるのだけれど、これは果たしてただの風邪なのか、インフルなのか。

仮想環境

Parallels DesktopがCatalina対応でバージョンアップしていて、しばらく悩んでいたのだけれど、年末のセールで割引となっていたのでついこれを購入してしまう。プライベートのMacでWindowsを使うことは稀なのだけれど、実用速度で動作しているだけで満足しているのである。いやはや。

Metal対応でDirectX 11も動作というのが触れ込みだけれど、いまさら体感が変わるというものでもないみたい。いや、わかっていたけど。