『22年目の告白-私が殺人犯です-』を観る。韓国映画のリメイクのようだけれど、もととなった『殺人の告白』は未見。以前、テレビのオンエアで冒頭の30分くらいを観たことがあったけど、演出過剰の冒頭と不自然なカットバックにもういいやとなっていたのである。そのこと自体が解明されるという構造を持った物語なので前半は辛抱しなければならない。
しかし、伊藤英明を除くと役者の仕事がどれもズレているような気がして、その違和感は最後まで拭えなかったのである。理由はわからないけれど、もしかしたら単に入江悠監督の仕事の肌触りなのかもしれない。展開そのものは薄々透けているとはいえ、クライマックスの仲村トオルには感心したし、もっとこういう役回りをやればいいと思う。