『6アンダーグラウンド』を観る。マイケル=ベイ製のアクションに期待する全てが詰まった映画で、何しろファーストステージから蛍光グリーンのアルファロメオが爆走する色彩センスは余人に真似のできるものではない。車は宙を飛び、派手な爆発にも事欠かないのだが、この映像をそれほどコストをかけずに作ってしまうというのがこの監督の凄みであろう。
シリアを想起させる非道な独裁政権の転覆を図る6人のチームというストーリーは荒唐無稽とはいえ、シンプルな勧善懲悪の物語をきちんと作るのはもはや、マイケル=ベイの職業的責務と思えなくもない。