このところ本を読む時間がとれないので、Audibleをふたたび利用してみている。シアーシャ=ローナンの『レディ・バード』に、スタインベックの『怒りの葡萄』を聴いていた母娘が朗読のラストで涙し余韻に浸るシーンがあったけれど、なるほど英語文化圏におけるオーディオブックは何しろグラミー賞に部門があるくらいだから、本邦のそれとは全く違う隆盛にあるわけである。
表語文字である漢字による読書を、オーディオブックで代替するのはそもそも原理的な無理があって、両者は全く異なる体験というべきだと思うけれど、何しろ馴れていないので新鮮さはあり、なかなか面白いのでしばらく続けてみるつもり。