もちろん正座して『京都人の密かな愉しみ Blue 修行中』の最新話『祇園さんの来はる夏』のオンエアを観る。今回はさきに亡くなった松陰タエこと江波杏子へのトリビュートが冒頭に語られ、物語もタエの葬儀からという、虚実を織り交ぜるスタイルのこのドラマでもとりわけ印象に残るエピソードとなっている。釉子役の相楽樹の交代とあわせ、しかし優にそれを吸収してしまうのだから、京都とその二十四節気という枠組みのなんと強靭なことか。今回は祇園祭を運営する町のシステムをきちんと説明しながらドラマとしても消化していて相変わらず面白い。 もしかしたら遠からず続きが語られるのだけれど、既に楽しみなのである。
そして新たに釉子を演じる吉岡里帆は、ストーリーの展開もあってほとんど別キャラとして成立しているのだけれど、これはこれでアリ。何しろ、まるで人が変わったように、甲田先輩を恋愛対象として想定しているのだけれど、いやまぁ、人変わっているしな。