『OVER DRIVE』を観る。東出昌大と新田真剣佑の兄弟がメカニックとドライバーとして国内のラリー選手権を勝ち抜きWRCを目指す2018年の映画。
ストーリーは兄弟の葛藤を中心にスポ根の王道を往く展開で、類型そのものといえ意外なところがまるでない。一方、ラリーという馴染みの薄い題材を扱いながら、あまり説明的にはならずに画面の見栄えを重視した作りになっていて、どこか海外映画で描かれる日本といった雰囲気が漂っている。外国資本による製作ときいても違和感がないくらいだが、観客としてはどういった層を狙っているのかよく分からない。興行成績が気になったので検索してみたら、爆死の文字があったのもあまり不思議ではないと思ったことである。