『search/サーチ』を観る。以前観た『アンフレンデッド』もPCの画面を舞台に物語が進行する今どきの映画だったけれど、こちらはホラーではなく、娘の失踪の謎を父親が追うサスペンス。ストーリーはよく考えられていて密度が高く飽きない。電話やFaceTimeで話が進行する場面も映像表現として細部が作り込まれており、なかなかよく出来ていると思うのである。macOSが重要な舞台といえるのだけれど、本編ではHigh Sierraとおぼしきバージョンを使っており、今のところはコンテンポラリーといって違和感のない印象。とはいえ、数年後には、UI自体の進歩が本作を置き去りにしていくことがわかっていて、同時代の雰囲気は必然的に失われるというあたりが仕方ないこととはいえ惜しい。