イギリスからの使者

変異株が取り沙汰されているCOVID-19についてイギリスからの入国実績は目下のところ1日に150人程度であるところ、1人か2人と述べた本邦の総理大臣は事態を矮小化しようとしてゼロと言えないところに器の小ささがあると思うのだけれど、そんなことはどうでもいい。

イギリスにおける新たな感染確認は12月22日の時点で1日あたり36,803人と急激に増加しているが、国全体の人口が6,700万人程度として150人の集団に陽性者が含まれる確率は、古瀬先生のシミュレーターによれば97.3%となる。

つまりいわゆる変異株が国内に入っているのはほぼ確実な状況で、結局のところ遺伝子検査が十分に行われていないから発見できていないだけという前提でものごとを考えるのが危機管理であって、そもそも危機を認識できない人間が指揮をしているのであれば国は滅ぶ。