『チャーリーズ・エンジェル』を観る。2019年のリメイク版で、自身が出演もしているエリザベス=バンクスが監督を務めている。冒頭の立ち回りから悪者は生け捕りにされ、全編を通して殺される人間は最小限という雰囲気があるのだけれど、このあたりが2020年の正しいエンジェル像と言われれば微妙な違和感を感じざるを得ない。結局のところハイヒールで走らされた挙げ句、アリバイのようにスニーカーが差し出されるのがエンジェル達の扱いであれば、2000年の映画から変わっているところはあまりなく、そもそもその正系として作られているのがこの映画なのである。