ディストピア

武漢の都市封鎖に前後して路上に倒れたまま亡くなったとされる人の写真が報じられていて、同様のことが日本で起きることを想像はしていたけれど、少なくとも11件の変死が新型コロナウイルスに起因していたと報じられている。もちろん、見逃しはないという一部の論調は現場の実情に即しているわけではなく、これに少なくとも数倍する同様事例があると想像すれば、この混乱をデータとして記録することは余程、重要だろうと思わざるを得ない。そしてそれを実現するのは社会全体の余力というべき部分なのだろうが、この二十年、改革に名を借りた打ち壊し勢力がその余力を削ぎ落とした集大成としてのコロナ禍であれば、歴史は反省として語られることになるに違いない。