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普段、マンガを読むことがあまりないので気がつかなかったのだけれど、『鬼滅の刃』の電子書籍の表紙には全てジャンプコミックスの青いタテオビがあって、オンラインの書影で希薄となりがちな出版社としてのブランディングをきちんと考えている気配があり、賛否はあろうがなかなか大したものだと思うのである。ハヤカワ・ミステリは同じような統一デザインにこだわっているけれど、少数派ということになるのではないか。だがしかし、結局のところ神は細部に宿り、こうした積み重ねこそ出版社のアイデンティティを保持せしめるであろう。他の出版社はそのあたりをどう考えているのだろう。